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体を内側から支える「血めぐり」と食事のはなし

こんにちは。
朝起きたときに手足が冷えている、夕方になるとなんとなくだるい、集中力が続かない。そんな不調を、「年齢のせいかな」「体質だから仕方ない」とそのままにしていませんか。

もちろん原因はいろいろありますが、その背景に血液のめぐり、いわゆる「血めぐり」の乱れが関わっていることがあります。血液は、体に必要な酸素や栄養を運び、不要なものを回収する大切な役割を担っています。だからこそ、血めぐりがスムーズであることは、毎日の元気を支える基本ともいえます。

今回は、血めぐりと体の不調の関係、そして今日から意識したい食事のポイントについて、わかりやすくお話しします。


その不調、血めぐりの悪さが関係しているかも

血液は心臓から送り出され、動脈、静脈、毛細血管を通って全身を巡っています。
この流れが滞ると、体のすみずみまで酸素や栄養が届きにくくなり、冷えや疲れやすさ、だるさ、集中力の低下といった不調が出やすくなります。

特に、手足の冷えや夕方の重だるさは、血めぐりの低下と関係していることがあります。毎日の小さな不調でも、積み重なると生活の質に大きく影響してしまいます。


血めぐりの乱れは、将来の病気にも関わることがある

血めぐりの問題は、今の不調だけではありません。
厚生労働省の令和6年人口動態統計では、心疾患は全死亡の14.1%、脳血管疾患は6.4%を占めており、合わせると約2割になります。こうした循環器の病気は、血管や血液の状態と深く関係しています。

つまり、血めぐりを意識することは、「今つらい不調をやわらげるため」だけでなく、「将来の健康を守るため」にも大切だということです。


血めぐりを乱しやすい生活習慣とは?

食事の偏り

食事内容が偏ると、血管に負担がかかりやすくなります。
とくに塩分のとりすぎや、脂質・糖質に偏った食生活が続くと、血圧や血管の状態に悪影響を与えるおそれがあります。

厚生労働省の情報では、日本人の食塩摂取量は1日あたり約10gで、WHOが推奨する5g未満の約2倍にあたります。しょうゆやみそなどの調味料が、食塩摂取の大きな割合を占めています。

運動不足

血液は心臓の働きだけでなく、筋肉の動きによっても押し流されています。
特に下半身には大きな筋肉が集まっているため、座りっぱなしの時間が長いと血液が滞りやすくなります。デスクワークや長時間のスマホ時間が続く方は、ときどき立ち上がって体を動かすことも大切です。


まずは食事から整えるのが基本

血めぐりを意識するとき、特別なことを始める前に見直したいのが毎日の食事です。無理なく続けられることから始めるのがポイントです。

野菜と果物を意識して増やす

野菜や果物には、食物繊維やビタミン、抗酸化成分などが含まれています。厚生労働省のe-ヘルスネットでも、野菜を十分にとることは心血管疾患や脳卒中、糖尿病などの予防につながるとされています。目標量は1日350gですが、実際の日本人の平均摂取量はそれを下回っています。

ただし、果物は体によい一方で、食べすぎには注意したいところです。量を意識しながら取り入れるのがよさそうです。

魚を食卓に取り入れる

魚、特に青魚にはEPAやDHAなどのオメガ3系脂肪酸が含まれています。厚生労働省の情報では、魚介類を週1~4回食べる人は、心疾患で死亡する可能性が低くなることが示されています。

肉に偏りがちな方は、週に何回か魚料理を取り入れるだけでも、食事のバランスが変わってきます。

塩分は控えめに

減塩しょうゆを使う、だしや香辛料をうまく使う、汁物を飲みすぎない。
こうした工夫は、無理なく減塩を続けるうえでとても役立ちます。みそ汁も具だくさんにすれば満足感が出やすく、塩分を抑えながら食べやすくなります。


今日からできる、かんたんな食習慣

毎日の食事をいきなり完璧にする必要はありません。まずは、できることをひとつずつ増やしていきましょう。

主菜は肉と魚を交互にする
肉料理が続きやすい方は、意識して魚の日をつくるのがおすすめです。

野菜料理をあと一品足す
サラダ、和え物、おひたし、具だくさんスープなど、少し足すだけでも違います。

汁物は1日1杯を目安にする
汁物は体が温まりますが、塩分が多くなりやすいので量に気をつけたいところです。


まとめ

手足の冷えやだるさなど、毎日のちょっとした不調の背景には、血めぐりの乱れが隠れていることがあります。さらに、血管や血液の状態は、将来の心疾患や脳血管疾患のリスクにも関わります。

だからこそ、血めぐりを整えることは、今のためにも未来のためにも大切です。
その第一歩として取り組みやすいのが、毎日の食事を見直すこと。野菜を増やす、魚を取り入れる、塩分を控える。そんな小さな積み重ねが、体を内側から支える力になります。

無理のない範囲で、今日の食卓から少しずつ始めてみませんか。
見えにくい「血めぐり」こそ、毎日の元気を支える大事な土台です。