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脂質異常症の治療とセルフケア①

脂質って、実はとても大切な存在です

私たちの体は、日々の食事からいろいろな栄養をもらって動いています。なかでも「脂質(ししつ)」は、糖質やたんぱく質と並ぶ三大栄養素のひとつ。どうしても「太る」「控えたほうがいい」と思われがちですが、実は体にとってとても大事な働きをしてくれています。

脂質は、体を動かすエネルギー源になるだけでなく、細胞をつくったり、ホルモンの材料になったり。いわば、私たちの“元気のもと”なのです。


血液に流れる脂質たちの種類と働き

脂質のなかでも、血液の中に溶け込んでいるものを「血中脂質」と呼びます。この血中脂質には、いくつかのタイプがあり、それぞれがちゃんと役割を持っています。

● コレステロール

私たちの体の細胞をつくる材料になるほか、ホルモンや胆汁(食べものの消化に必要な液)をつくるためにも欠かせない存在です。以下の3つに分けられます。

  • LDLコレステロール(悪玉)
    肝臓で作られたコレステロールを体のあちこちに届ける役割。ただし多すぎると血管の壁にたまりやすく、動脈硬化の原因に。
  • HDLコレステロール(善玉)
    たまったコレステロールを回収して、肝臓に戻してくれます。いわば血管のお掃除係。
  • non-HDLコレステロール
    LDLを含む“悪玉系”をまとめた指標。検査で総コレステロールから善玉を引いた値です。

● 中性脂肪(トリグリセリド)

体内でいちばん多い脂質です。必要なときにエネルギーに変わり、寒いときには体温を保ったり、内臓を守るクッションにもなったり。余った分は脂肪として蓄えられます。

● 遊離脂肪酸

中性脂肪が分解されて生まれるすぐ使えるエネルギー源。ただし、使わないとまた中性脂肪として体に戻されてしまいます。

● リン脂質

水にも油にもなじむ性質を持っていて、細胞膜の材料になります。全身の細胞が健やかに保たれるための縁の下の力持ち


脂質はこうして働いています(脂質代謝)

食事から入ってきた脂質たちは、小腸で吸収され、肝臓で分解・合成されたあと、血液に乗って体のすみずみに届けられます。

エネルギーとして使われたり、細胞の材料ホルモン胆汁をつくるために使われたり。使い切れなかった分は、また肝臓に戻って再利用されます。まるで体のなかで上手にリサイクルされているようですね。


☝🏻最後にひとこと

脂質は、敵ではありません。私たちの体をつくり、支えてくれる仲間です。ただし、バランスが大切。食事や生活習慣を見直すときには、「脂質のこと、ちょっと見直してみようかな」と思っていただけたらうれしいです。