カレンダー営業日カレンダー

ブログ Blog

健康な毎日は、健康な腸内環境から!!

私たち人間の腸内には、「腸内細菌」が存在していることは多くの皆さんがご存じのことだと思います。腸内細菌のバランスが乱れると便秘や下痢などが起こりやすくなりますが、最近の研究では、腸内細菌が脳神経細胞の成熟に必要であることや、ストレスや食習慣、年齢など様々な要因で領内細菌叢が変化すると、免疫機能等にも影響したり、肥満や頻尿病などにも密接に関係したりすることが明らかになってきました。

※腸内細菌叢とは、別名「腸内フローラ」と言い、腸内細菌が腸の中で菌の種類ごとに分かれて「花畑(フローラ)」のように集団を作って生息している状態のことです。

健康の要!腸内細菌のはたらきを知ろう!!

腸内細菌は人が消化できないものを消化したり、人がつくれない栄養素をつくりだすことができます。たとえば植物繊維の一部は腸内細菌によって糖や酸に分解され人のエネルギーになり、傷口の止血に必要な栄養素であるビタミンKは腸内細菌によって腸内でつくられることが知られています。

さらに腸内細菌は、食べ物や飲み物と一緒に口から入ってきた病原菌が腸内に住み着くことを防ぎます。また、体全体の半分以上の免疫細胞が集まっている腸内において、腸内細菌が免疫機能を活性化させる役割も果たしています。

他にも、エストロゲンやセロトニンをはじめとする多くのホルモン合成に関係したり、人の体内でつくれない必須アミノ酸をつくったり、有害物質の解毒をしたり、腸のぜん動運動の促進をしたりします。

このように、人にとって腸内細菌は欠かせない存在だと言えます。

大事なのは、腸内細菌の「バランス」

腸の中にはおよそ100兆個の腸内細菌が住み着いており、種類は約1,000種類、重さにして約1㎏~2㎏と言われています。菌の数や、どのような種類の菌が多いか・少ないかといった腸内フローラの構成パターンは、一人ひとり異なります。日々の食生活や生活環境にも影響されますが、腸内フローラの原型は分娩時に母親からもらい受け、3歳までにつくられると言われています。

腸内フローラを形成している菌は3種類に分けられます。1つ目は、乳酸や酢酸などをつくり腸内を弱酸性に保つなど人の健康に関係する善玉菌、2つ目は増えすぎると身体に悪影響がある悪玉菌、そして3つ目は、善玉菌・悪玉菌のうち、優勢な菌と同じ働きをする日和見菌です。理想のバランスとしては「善玉菌2:悪玉菌1:日和見菌7」と言われており、健康的な腸内環境とは善玉菌が優勢である状態と言われています。

しかし悪玉菌は、善玉菌の過度なはたらきを抑えたり、悪玉菌の一種である大腸菌はビタミンK・ビタミンB群の産生・短鎖脂肪酸の生成に関わるなど、悪玉菌のなくてはならないものです。

つまり、健康な腸内環境はそれぞれの菌のバランスを維持することが大事と言えます。

腸内バランスを維持するために!

健康的な腸内環境を維持するために、日ごろの食生活の中で次の2つを意識してみましょう。

①善玉菌を豊富に含む食品を摂る。

  • ・ヨーグルト
  • ・納豆
  • ・ぬか漬け
  • ・味噌

ただし、こうして摂取された菌は腸内にある程度の期間は存在しても、住み着くことはないとされているため、毎日続けて摂取し腸に補充することがおすすめです。

②善玉菌のエサとなる食べ物(食物繊維、オリゴ糖)を摂る。

  • ・キノコ類
  • ・ごぼう
  • ・りんご
  • ・玉ねぎ
  • ・バナナ
  • ・大豆

腸内細菌とアレルギーの「密」な関係

腸内細菌は人の免疫系の発達や制御にも重要な役割を果たしますが、腸内フローラが乱れると免疫に影響し、アレルギー疾患の発症に関与することが最近の研究でわかってきました。

アレルギーを発症する前から腸内フローラの乱れがあることが報告されており、悪玉菌の増加といった菌種の変化だけでなく、腸内フローラを構成する菌の種類が減っていきます。

  • ・アトピー性皮膚炎
  • ・花粉症

腸内を整えて、健康な毎日を暮らしましょう!!