フェリチンの役割
フェリチンは、「鉄の貯蔵庫」としての役割を持っています。
体内に取り入れられた鉄は、フェリチンと結びつき、必要に応じて使用されるまで保存されます。また、体が鉄を必要とすると、フェリチンから鉄が放出され、各組織や細胞へ供給されます。
フェリチンは鉄欠乏症の鋭敏なマーカー
フェリチンの検査値は、体内の鉄の貯蔵量を示す指標として非常に有用です。ヘモグロビンや赤血球数は鉄欠乏が進行して初めて低下するため、鉄の不足を初期段階で検出する際にはフェリチンの値が鍵となります。
特に女性は月経の影響で鉄を失うため、鉄分の摂取は非常に重要です。妊娠中や授乳中の女性、高齢者、成長期の子供たちも、鉄の必要量が多くなるため注意が必要です。
フェリチン値が12以下(ng/ml)となると、強い鉄欠乏症状が出てきて 鉄剤の処方対象にもなります。 フェリチンの理想像については様々な意見があるようですが、欧米の産婦人科等では、フェリチンが40以上ないと妊娠を許可しないほど、重要な値であると言われているそうです。
鉄分摂取のポイント
こんな症状はありませんか?
- 集中力が続かない
- 頭痛・耳鳴り
- 顔色が良くない
- 動悸・息切れ
- 手足が冷える
- 外食・インスタント食品が多い
- 食欲がない
- めまい・立ち眩み
- 疲れが取れない
- 爪がスプーン状に反る
一つでも当てはまったら貧血の可能性があります!
鉄分を多く含む食品を取り入れてみましょう!
ヘム鉄: 動物性食品に含まれる鉄。吸収率が高く、体に取り込みやすいです。
牛肉やレバー、牡蠣、マグロに含まれています。
非ヘム鉄: 植物性食品に含まれる鉄。ヘム鉄に比べて吸収は劣りますが、ビタミンCと一緒に摂取することで、その吸収率を向上させることができます。
プルーンや小松菜、ひじき、青のり、豆乳、ごまに含まれています。
食事のバランスを考え、必要な栄養素を適切に摂取することで、健康な体を保つことができます。
定期的な血液検査や食生活の見直しを通じて、適切な鉄の摂取とバランスを保ちましょう。