脳卒中は「極端な高血圧」だけでなく、「血圧のばらつき」がある人にも起こりやすいということが、近年の研究で明らかになってきました。
📉 血圧の「ばらつき」と脳卒中の関係

◆ 血圧が高くなくてもリスクはある
- 一般的に「正常~やや高め」とされる血圧(例:130~139mmHg)でも、
- 日ごと・時間ごとの上下動が大きい場合には、脳卒中や認知症リスクが高まる傾向があります。
◆ 具体的な例:
- ある日は 140mmHg → 翌日は 110mmHg → 次の日は 135mmHg → その翌日は 100mmHg…
- このような不安定な血圧は、血管にかかる負担が非常に大きいとされます。
🔄 原因の一つは「自律神経の乱れ」
- ストレス、睡眠不足、不規則な生活、気温変化などが自律神経に影響を与え、
- 血管の収縮・拡張のバランスが崩れ、血圧が不安定になります。
🧠 脳卒中リスクを下げるためにできること
1. 毎日の血圧測定で「ばらつき」に気づく
- 朝と夜、同じ条件で計測(起床後すぐ、排尿後、朝食前、座って1~2分安静後)
- 記録をつけて「急激な上下」がないか確認をしましょう!
2. 自律神経を整える生活習慣
- 規則正しい生活リズム
- 十分な睡眠とリラックス(深呼吸、瞑想など)
- 急激な温度変化を避ける(室温管理や衣服で調整)
3. 血液の質を高める食生活
- 減塩(1日6g未満)
- 野菜・果物・魚中心の食事(DASH食や地中海食が推奨されます)
- EPA・DHAなどの血流を良くする成分もおすすめ
血圧の「ばらつき」は見逃されがちですが、管理しやすく、日々の意識で改善可能なリスクでもあります。だからこそ、毎日の小さな習慣が命を守るカギになります。
