老若男女に知ってほしい 2つの難聴
耳の聞こえは、毎日の暮らしや人との会話を支える大切な力です。
けれども、聞こえの変化はゆっくり進むことが多く、自分では気づきにくいものです。難聴は高齢の方だけの問題ではなく、若い世代にも関わる身近なものです。
〇加齢性難聴

年齢を重ねるにつれて聴力は低下。でも、「年だから」とあきらめないで。
☝🏻 聴覚の老化は40~50代から
耳の中にある有毛細胞は、40~50代頃から折れたり抜けたりして壊れ始め、聴力は少しずつ低下していきます。
65歳では25~40%、75歳以上では40~66%が加齢性難聴ともいわれています。
☝🏻 高い音、「か行」「さ行」「は行」から聞こえにくくなる
聴力は一般的に高い音から低下していきます。
そのため、「か行」「さ行」「は行」を含む言葉は聞き間違いが起こりやすくなり、会話の中で「聞こえているのに、はっきり分からない」と感じることが増えてきます。
☝🏻 補聴器を前向きに検討しましょう
加齢性難聴そのものを治すことはできませんが、補聴器を使うことで、聞こえを助けることができます。
自治体によっては、補聴器の購入に補助金が出る場合もあります。
☆補聴器の耳より情報
今の補聴器は、昔のイメージとは大きく変わっています。
Bluetoothイヤホンのようなおしゃれなデザインのものや、スマートフォンのアプリで音質や音量を調整できるなど、便利な機能を備えた製品も増えています。
補聴器は、むしろ若々しく前向きな選択肢ともいえます。
購入は専門医や専門スタッフに相談を
補聴器は医療機器です。
まずは補聴器相談医を受診し、必要と診断されたら、認定補聴器技能者がいる販売店を紹介してもらうと安心です。
補聴器と集音器は別のもの
補聴器は、使う人の聞こえ方に合わせて細かな調整ができる機器です。
一方、集音器は音響機器の一種で、周囲の音を一律に大きくするものです。そのため、かえって耳に負担がかかることもあります。
〇ヘッドホン・イヤホン難聴

☝🏻 耳への害は「時間」と「音量」の掛け算
耳への負担は、それまで聞いていた音の蓄積、つまり時間×音量で決まります。
短時間でも大音量なら耳に負担がかかりますし、音量が小さめでも長時間聞き続ければ、聴覚に影響が出ることがあります。
☝🏻 自覚がないまま、ゆっくり聞こえにくくなる
ヘッドホン・イヤホン難聴は、大きな音を長時間聞く習慣が続くことで、少しずつ進行します。
痛みなどの強い自覚症状がないまま、気づいたときには聞こえにくさが進んでいることもあります。
☝🏻 音楽だけでなく、ゲームやオンライン会議でも
注意が必要なのは音楽だけではありません。
ヘッドホンやイヤホンを使って、長時間ゲームをしたり、オンライン会議を続けたりすることでも、難聴のリスクは高まります。
今の生活スタイルの中では、誰にとっても身近な問題といえます。
☆耳にやさしいヘッドホン・イヤホンの使い方
音量を上げすぎない
音量は最大の60%以下を目安にしましょう。
また、周囲の会話が聞き取れる程度に抑えることも大切です。
ノイズキャンセリング機能のあるものを使う
周囲の騒音を減らせるため、騒がしい場所でも必要以上に音量を上げずにすみます。
1時間に10分は耳を休ませる
長時間の連続使用は避け、1時間使ったら10分休むことを意識しましょう。
1日の総使用時間が長くなりすぎないようにすることも大切です。
◎その他の難聴
難聴には、このほかにもさまざまな種類があります。
たとえば、突然耳が聞こえにくくなる突発性難聴、難聴や耳鳴りを伴うめまいが続くメニエール病、細菌などによって中耳に炎症が起こる中耳炎、耳垢が詰まって聞こえにくくなる耳垢栓塞などがあります。
聞こえにくさは、年齢を重ねた人だけに起こるものではありません。
加齢による変化もあれば、毎日の音の浴び方によって起こるものもあります。だからこそ、「まだ大丈夫」と思わずに、早めに気づき、耳をいたわることが大切です。
これからも自分らしく会話や音を楽しむために、耳の健康について考えるきっかけにしていただければと思います。
