◎糖尿病はなぜ怖いのか?
糖尿病は「高血糖の状態が慢性的に続く」ことで、全身の血管や神経が傷つき、多くの合併症を引き起こす病気です。
● 合併症の種類
⑴ 細い血管に起こる合併症(三大合併症)
- 糖尿病網膜症:視力低下や失明のリスク
- 糖尿病性腎症:腎不全、透析が必要になることも
- 糖尿病性神経障害:しびれ、痛み、自律神経障害など
⑵ 太い血管に起こる合併症(動脈硬化)
- 脳梗塞、心筋梗塞、狭心症、閉塞性動脈硬化症など重大疾患を引き起こす可能性
● 併存しやすい病気
- 骨折、歯周病、認知症、がん、肺炎など
→ 糖尿病の進行により全身に悪影響が広がります。
◎糖尿病の治療
● 治療の基本:食事療法と運動療法
必要に応じて薬物療法も併用されます。
◆ 血糖コントロールの目標
- 65歳以下
- 正常化:HbA1c 6.0%未満
- 合併症予防:HbA1c 7.0%未満
- 65歳以上: 個々の状態に合わせて柔軟に設定(低血糖回避が重要)
◎食事療法

「糖尿病=つらい食事制限」というイメージがありますが、正しく理解すれば無理なく続けられます。
- 総エネルギー摂取量の計算式
目標体重(kg)=〔身長(m)〕² × 22
総エネルギー=目標体重 × エネルギー係数(活動量に応じて25~35)
● 活動レベル別エネルギー係数
- 座っていることが多い:25~30
- 通勤・家事など:30~35
- 力仕事・激しい運動:35以上
◎運動療法

- 毎日の有酸素運動(20~60分)が理想。週3~5回でもOK。
- レジスタンス運動(筋トレ)を週2~3回取り入れると効果アップ。
● 運動強度の目安
- 50歳未満:脈拍 100~120/分
- 50歳以上:脈拍 100回/分以内
- 「息がはずむ程度」がちょうどよい
※階段を使う、一駅前で降りて歩くなど、日常生活で取り入れやすい方法が効果的です。
◎まとめ
糖尿病は「症状が出にくい」病気ですが、放置すれば失明・透析・心臓病など重大な合併症を引き起こす可能性があります。だからこそ、早期診断と生活習慣の見直しが何より重要です。
📌 定期的な健康診断と、正しい治療・予防があなたの未来を守ります。
