冬場の脳卒中や高血圧対策として非常に実践的なポイントが詰まっています。
🧣① 寒暖差を小さくしましょう

冬のヒートショック(急激な温度差による血圧変動)を防ぐことが最優先です。
- 室内の保温:暖房を適切に使い、湿度管理(水分補給も忘れずに)
- 脱衣所・浴室・トイレ・寝室の温度対策:特に入浴前後や夜間の冷えに注意
- お湯を活用:洗顔や炊事でも冷水は避け、体を冷やさない工夫を
※冬季は浴室やトイレでの死亡事故が急増するため、特にご高齢の方は重点的に対策を。
🧂② 塩分対策とDASH食の実践
DASH食は、高血圧予防に最も効果的とされる食事療法のひとつです。
- 減らすべき食品:
- 脂肪の多い肉、菓子類、ジュース、コレステロールの高い食品(卵黄など)
- 増やすべき栄養素:
- カリウム(野菜・果物)→ ナトリウムの排泄を促進
- マグネシウム(海藻、ナッツ)→ 血管を拡張して血圧を下げる
- 食物繊維(野菜・玄米)→ ナトリウムの吸収を抑制
- カルシウム(乳製品・小魚)→ 自律神経の安定
最近話題の「ナトカリ比」にも注目し、塩分とカリウムのバランスを意識する食生活を心がけましょう。
🚶③ 冬の運動習慣
血圧管理に最も効果的な運動は「歩くこと」です。
- おすすめの運動:1日30分を目安にウォーキング(分割でもOK)
- 効果:
- 血流改善・血圧安定
- 下半身の筋力維持
- 肥満予防
- 注意点:必ず防寒対策をしてから外出しましょう
🛁④ 自律神経の安定
自律神経の安定は、血圧の安定化と脳卒中予防に直結します。
- 入浴:ぬるめのお湯に10〜15分浸かることで、副交感神経が優位になります
- 深呼吸:特に「息をゆっくり吐く」ことでリラックス効果が得られます
- 例:4秒吸って→6秒かけて吐く、を数回繰り返す
これらの習慣を意識することで、冬の脳卒中・高血圧リスクを大幅に下げることができます。日常のちょっとした工夫が、健康への大きな一歩となります。
