春は、心と体がゆらぎやすい季節です
木々や草花が芽吹きはじめる春。
明るい季節の訪れに心が弾む一方で、なんとなく落ち着かない、疲れやすい、気分が沈む……そんな不調を感じる人も少なくありません。
春は、就職・転勤・転居・子どもの進学や独立など、生活環境が大きく変わりやすい時期です。気候の変化に加え、環境の変化も重なることで、心身がうまく対応しきれず、体調を崩しやすくなります。
気温差が自律神経を乱すことも

春には、暖かい日が続いたかと思えば、急に冷え込む「花冷え」があります。
この大きな気温差は体にとってストレスとなり、自律神経のバランスを乱す原因になります。
特に交感神経が過剰に働くと、血管が収縮して血流が悪くなり、次のような不調が出やすくなります。
- 頭痛
- 肩こり・首こり
- 冷え
- だるさ
- イライラ
- やる気の低下
- 不眠
自律神経を整えるには、ぬるめのお風呂にゆっくり浸かる、規則正しい睡眠をとる、軽いストレッチをすることがおすすめです。
また、腹式呼吸でゆっくり深く息を吸うと、副交感神経が働きやすくなり、心身がリラックスしやすくなります。
子どもの自立後に起こりやすい「空の巣症候群」
春は、子どもの進学や就職などで家族の生活が変わる時期でもあります。
子どもが自立したあと、家の中が急に空っぽになったように感じ、強い寂しさや喪失感を覚えることがあります。
このような状態は「空の巣症候群」と呼ばれます。
特に、子育てを中心に生活してきた40〜50代の女性に多くみられ、更年期の心身の変化と重なることで、気分の落ち込みが強くなることもあります。
やる気が出ない、涙もろくなる、眠れない、孤独感が強いなどの状態が続く場合は、無理をせず早めに相談することが大切です。
予防のためには、子どもの自立前から「自分の時間」を少しずつ充実させておくとよいでしょう。
趣味を見つける、友人との交流を増やす、子育て以外の目標を持つなど、自分自身の人生を楽しむ準備が心の支えになります。
春こそ、いつもと違う時間を
環境の変化が多い春は、知らず知らずのうちにストレスがたまりやすい季節です。
そんなときは、普段とは少し違う行動を取り入れてみましょう。
自然の中を散歩する。
新鮮な空気を吸う。
軽い運動やハイキングを楽しむ。
好きな音楽を聴く。
ゆっくりお茶を飲む。
小さな気分転換でも、心と体をほぐすきっかけになります。
ただし、不調が長く続く、日常生活に支障が出ている、眠れない日が続くといった場合は、早めに医療機関を受診しましょう。
気になる症状があるときは、身近な薬局の薬剤師に相談するのも一つの方法です。
春の不調は、がんばりすぎのサインかも
「春だから元気に過ごさなければ」と思いすぎる必要はありません。
季節の変わり目は、誰でも心身が揺らぎやすいものです。
無理をせず、休む時間を大切に。
自分の変化に気づきながら、春を穏やかに過ごしていきましょう。
